渡る世間ははげばかり

死ぬな殺すな差別をするな

私の成人式

   私が成人を迎えた頃、京都市の成人式は、市や区から案内状等などは一切こず、今の様に指一本でスマホで情報を集めるようなことが出来る時代じゃ無かったにもかかわらず、自分からなんらかの方法で申し込まなければ式には出られませんでした。
 だから私に成人式の記憶はありませんが、その代わりに、新成人を対象とした、あの「天井桟敷の人々」の試写会に申し込み、運良く当選して、大阪のABCホールへ出かけました。
 当日は、あのおスギとピーコさんがゲストスピーカーで、「フランスは第二次世界大戦中に、領土を半分ドイツに占領されているにも関わらずこのような名画を作ったが、日本は戦争から30年以上経つのに「連合艦隊」のような馬鹿な映画を作っている」と話された事を昨日の様に記憶しています。
 そのお二人の内どちらか憶えていないのが申し訳ないのですが、この「私の成人式」のニ年程前に「さらば宇宙戦艦ヤマト」が大ヒットした時、神風攻撃を想起させる、敵に特攻すると言うラスト(キムタクの実写版も同じラストだった)に対して、「死んじゃいけないのよ」と、ラジオの深夜放送で話された所、熱狂的なファンからクレームの葉書が殺到して言わば炎上状態となり、おスギさんorピーコさんは泣きながら反論されたと言うエピソードがあります。
 今、世間の話題はコロナか「鬼滅の刃」ですが、その映画版に関して、「昔見た「さらば宇宙戦艦ヤマト」を思い出した」と言う記事を読みました。私は、「出前一丁」とコラボしたカップ麺「鬼滅一丁」を食べたぐらいで、殆ど鬼滅の事は知りませんし、映画のストリーもわかりませんが、この記事を読んでから、「成人式」でのおスギとピーコさんを思い出し、関心を示さない様にしてます。